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秋の出だしのこのコースは秋特有の花が登山口から群生して咲きます。まずセンニンソウが出迎え、続いてヤマハッカ、ミヤマクルマバナと、中腹から少し登るとテンニンソウ、シラヤマギクが黄色と白の花を山を蔽うように一斉に咲かせていました。ボタンヅルは既に実になっていましたが、登山口を少し登り始めると、その間にナミキソウがかわいらしく咲いていました。
ナンブアザミの葉は全縁か、時に中裂しますが、モリアザミはしばしば、切れ込んでいます。モリアザミの総苞片は披針形で大きく開出していますが、ナンブアザミも大きく開出して、時に反り返っています。この二つは、なかなか見分けるのが難しいですが、ここで見られるのは大体がナンブアザミのようです。見られた花は以下の如くです。
テンニンソウ ナンブアザミ
シラヤマギク モミジハグマ
マルバハギ テイカカズラ
オナモミ メドハギ
ウツボグサ キヅタ
ミヤマクルマバナ シシウド
ボタンヅル(実) ノダケ
アカネ ナミキソウ
ヤブマオ イケマ
平成27年9月24日 角田山稲島コース
登山口を少し登ると、ミヤマイラクサの花が群生して咲き、そして両側にキバナアキギリ、ツリフネソウ、キツリフネが群生していて、花の数に圧倒されました。中腹にはニガナ類が多く、ニガナ、ヤマニガナ、ノニガナが咲いていました。そして、ある一か所にアズマレイジンソウが見られ、はっと驚きました。
ニガナ類もなかなか見分けがつきにくい花です。ニガナは短い丈で、花びらも5枚しかなく、葉は楕円状の披針形で茎を抱いています。ヤマニガナは丈も長く、花びらも多く、下部の葉は羽裂しています。ノニガナの葉は太く、基部は鋭く、二つに割れて茎を抱いています。以下は観察した花です。
キバナアキギリ シラヤマギク
アキノキリンソウ テンニンソウ
ツリフネソウ アズマレイジンソウ
キツリフネ ヤマニガナ
アカネ サラシナショウマ
ミゾソバ ノダケ
ゴマナ シシウド
アキノノゲシ ノニガナ