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平成28年5月13日 角田山湯の腰コース
湯の腰は、登山口までの長い車道を車で通り過ぎてしまうことができますが、その車道の両脇に、季節によって種々様々の花が咲き、春には山菜がたくさん取れ、私たちを楽しませてくれます。この五月は、まず、カキドオシ、オドリコソウが群生し、所々にツルカノコソウも群生しています。キンポウゲ、ケキツネノボタンも黄色のアクセントをかもし出し、ツルキンバイは地表につるを伸ばして、同じ黄色の花を負けじと咲かせ、中腹には、完全に見落としてしまいそうな小さな白花のクルマバソウがけなげに咲いていました。
この時期に咲く黄色の花もなかなか見分けることが難しいものです。キンポウゲは花が大きく、鮮やかで葉は掌状に3~5裂します。キツネノボタンは花は小さく、3出複葉で小葉は2~3裂し、ツルキンバイは枝をつる上に伸ばし、葉は3枚の小葉でミツバツチグリの葉に似ています。ケキツネノボタンは茎や葉柄に毛が多いことです。以下は見られた花です。
オドリコソウ シオデ
カキドオシ ツルキンバイ
ケキツネノボタン クルマバソウ
ツルカノコソウ ラショウモンカズラ
ヘビイチゴ ツクバネウツギ
キンポウゲ ヤマツツジ
初夏、灯台に至る階段で、海岸を下に見渡すと、斜面に目にするのは砂浜に咲くハマナス、ハマエンドウ、ハマヒルガオなど赤やピンク、赤紫の花々です。手前の山を登るとテイカカズラやノイバラが群生し、岩場に至るとメノマンネングサも群生し、タイトゴメも所々に、にぎやかでした。何といっても一番の圧巻は、岩山の頂上にヤマツツジが一面に蔽っていたことでした。
ベンケイソウ科のマンネングサは多種ありますが、角田山で見られるのは岩場に生えるもので、メノマンネングサやタイトゴメ、オオベンケイソウなどがあります。メノマンネングサの葉は円柱状の線形で茎の高さは10センチぐらい、タイトゴメの葉は円柱状の小さな倒卵形で茎の高さは7センチぐらいです。同じ科のキリンソウは葉も大きく、茎の高さも30センチぐらいあります。以下は見られた花です。
ハマボッス トリアシショウマ
テイカカズラ タイトゴメ
ノイバラ コナスビ
メノマンネングサ ツルアジサイ
オオバナニガナ ニラ
オグルマ アサツキ
マンテマ ホタルカズラ