平成28年6月1日 角田山稲島コース

 初夏のこのコースは黄色の花が一斉に咲きます。登山道入り口にはコナスビ、ヘビイチゴの花、ジシバリ、オオジシバリが、登山道を登って脇を見ると、ニガナやハナニガナ、また、キツネノボタンウマノアシガタが競い合っています。さらに、ここはヤエムグラ、ヨツバムグラなど、立ち止まってじっと見つめないとさっと通り過ぎてしまう花が多いでした。

f:id:shuasai1207:20180518155827j:plain

 イチゴ類は葉の形や花の色、がく片の形などが違っていて、それが見分けるポイントになります。どこでも多く見られるのがヘビイチゴで花は黄いろで、がくより副がく片が大きく目立ち、葉の形は卵形で先がとがらず、粗い鋸歯があります。クサイチゴは白い大きな花が咲き、葉は楕円形で細かい鋸歯があり、甘くておいしいです。ナワシロイチゴは花の色が赤紫色、がくは茶色で他のイチゴの花の色と違っていて、葉は不整な粗い鋸歯があります。それぞれ、どちらも3小葉です。下記が観察された花です。

   ニガナ                 ヨウシャヤマゴボウ

   ハナニガナ               ウマノアシガタ

   ジシバリ                キツネノボタン

   オオジシバリ              ケキツネノボタン

   ヘビイチゴ               アカネ

   ナワシロイチゴ             シオデ

   コナスビ                ハナウド

   イヌガラシ               ウツギ(花)

   ハハコグサ               トリアシショウマ

   ヤエムグラ               オドリコソウ

   ヨツバムグラ

 

               平成28年6月17日    角田山灯台コース

 ちょうどこの時期、スカシユリを登山口に入る前の岩肌に点々と見ることができました。 これは、この時期を逃すとみることができません。これと同じように咲いていたのが、登山道に沿ってトリアシショウマやクルマバナ、ウツボグサなどで、トリアシショウマやクルマバナは群生していました。マメ科の植物ではナツフジやクララ、コマツナギで、ナツフジとクララは白い花が群生してきれいでしたが、なかなか見分けることができませんでした。

f:id:shuasai1207:20180519153210j:plain

 同じマメ科の蝶形花でもいろいろな種類があります。クララとナツフジは花の色は淡黄色ですが、クララは多年草で長楕円形の小葉が20対ほどある羽状複葉で、ナツフジはつる性木本で卵形の小葉が4~8対ある羽状複葉です。コマツナギクサフジは同じように野原に咲きますが、コマツナギは花の色は淡紫色で小葉は卵形の羽状複葉で、クサフジは花の色は青紫色で小葉は線形の羽状複葉です。以下は観察された花です。

   スカシユリ                ナツフジ

   クサフジ                 ヒヨドリバナ 

   エゾノキリンソウ             ヤマアジサイ

   ハマボッス                オカトラノオ

   オオバギボウシ              ノハナショウブ

   カセンソウ                イワガラミ

   トリアシショウマ             コマツナギ

   クルマバナ                クララ

   ウツボグサ                テイカカズラ

   ヒメヤブラン               モミジバイチゴ

   ヒョウタンボク(実)