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初夏のこのコースはいろいろな花でいっぱいですが、特に目を楽しませてくれるのは、オカトラノオの群生です。そして、似たような花として、白一色のヤマブキショウマやアカショウマが目につきます。その中で、ある一か所に濃い紫色のノハナショウブが咲いていて、花期が短いので見られるのがラッキーでした。
トリアシショウマとヤマブキショウマ、アカショウマの区別がなかなかできませんが、ヤマブキショウマは葉の基部がくさび型で、葉脈が平行になって縁まで達していることです。トリアシショウマは葉の基部が心型で、茎がしっかりしていてトリノアシに似ているからです。アカショウマは茎が赤くなっています。見られた花は以下のごとくです。
ノビル キリンソウ
ツルキジムシロ ヤマブキショウマ
ナワシロイチゴ アカショウマ
クルマバナ ヤマホタルブクロ
カセンソウ ヤマアジサイ
平成27年7月9日 角田山稲島コース
このコースは、登山口からお地蔵様までの登山道の両側の下をよく見ると、いろいろな小さな花が咲いています。最近、刈られてしまって残念でなりませんが、クルマバナやヘビイチゴの黄色の花が咲いています。その中でも、小さくてピンク色の可憐な花が茎にちょこんとついているハエドクソウが印象的でした。少し登ると遠くに背の高い、白い花をたくさんつけているタケニグサに出会いました。
イチゴの種類の区別はわかりにくく、いつも悩みます。ノウゴウイチゴの葉は倒卵形で鋸歯はやや粗く、シロバナノヘビイチゴの葉は楕円形で鋸歯はとがり、葉脈はくぼんでいます。ヘビイチゴはシロバナと似ていますが、葉脈はへこんでいません。ニガイチゴの葉は三裂していて、クサイチゴの葉の鋸歯は重鋸歯です。見られた花は以下のごとくです。
クルマバナ マタタビ(花)
ヘビイチゴ ウバユリ
タケニグサ