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このコースは灯台コースと同じように、いつ行ってもたくさんの草花で目を楽しませてくれます。それは地形が複雑で変化に富んでいるからでしょう。今はユリが真っ盛りで、なんといってもユリの王様にふさわしいのはヤマユリです。香りと大きな存在感と美しさです。中腹を越えると、点々とヤマユリ、クルマユリ、ウバユリ、クガイソウが咲いていて、しばらく行くとハグロソウの群生も見られました。登山口に向かう道の脇にはキツネノボタン、ダイコンソウ、カラスウリ,ヤマゼリなどがにぎわっていました。
セリ科であって、同じ2回3出羽状複葉の小さな5弁化の白花で見分けにくいのがあります。そこで葉で見分けるしかありませんが、ヤマゼリの葉は卵形で粗い鋸歯があり、シャクは披針形で細かく裂け、長い葉柄があります。ミツバは小葉が3出複葉ですぐわかりますが、ウマノミツバは外側の2枚がさらに深く裂け、5枚のように見えます。これは食べられません。以下は見られた花です。
ハグロソウ イケマ
オオウバユリ ヤマホタルブクロ
ツチトリモチ トウキ
カラスウリ ヤブデマリ
ヤマゼリ ヤマニガナ
クガイソウ ウシタキソウ
オトギリソウ キツネノボタン
オカトラノオ ダイコンソウ
この年の8月に新潟から他県へ移動しましたので、ここで、この連載は途切れますが、次に外国での観察、体験記録を掲載したいと思っています。