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平成28年6月22日 角田山湯の腰コース
多くの木本の花が目立ちました。イワガラミやヤマアジサイ、ヤブデマリ、オオバイボタ、ムラサキシキブ、マタタビの花が一斉に咲いていました。マタタビは葉の先が白く、それだとすぐわかりますが、大きくて、きれいな花が咲いていたのは驚きでした。ハナヒリノキの花は目立たなく咲いていて、マグワやニワトコの花は終わり、赤い実が沢山実っていました。登山道に至る脇はキツネノボタンが群生し、どこでも見られるドクダミの花も負けじと群生していました。
この時期に、木本で大きな白い5弁化の花を咲かせ、大きな実を結ぶのがマタタビ、サルナシ、少し早い時期に咲くヤマナシです。マタタビの葉は先が白く、細かい鋸歯で、サルナシの枝は褐色の毛があり、葉の鋸歯はとげ状、ヤマナシは重鋸歯です。実は、マタタビは淡黄色の楕円形、サルナシは淡黄緑色の広楕円形、ヤマナシは淡褐色の球形です。いずれも食べられます。以下は見られた花です。
オドリコソウ オカトラノオ
ヤマホタルブクロ マタタビ(花)
ヘビイチゴ(実) ハナヒリノキ(花)
トリアシショウマ ヤブデマリ
イワガラミ オオバイボタ(花)
キツネノボタン チダケサシ
ウツボグサ ニワホコリ
ヒヨドリバナ ニワトコ(実)
マグワ(実) ムラサキシキブ
オオウバユリ
夏も盛りになるとユリが一斉に咲きます。このコースはユリ類が多く、登山口には、オニユリが群生し、コオニユリ、クルマユリ、ヤマユリが所々に咲いていました。足元を見れば、クルマバナが群生しており、目線にはクガイソウ、オカトラノオが負けじと夏を競っていました。中腹に、小さくてあまり目立たない様子でコケイランが咲いており、宝物を得たような感じでした。
非常に小さくてわかりにくい花があります。同じ白花5弁花で2回3出羽状複葉のヤブジラミ、ヤブニンジン、セントウソウですが、葉で区別しやすいです。ヤブジラミの葉は卵状披針形で深く切れ込んでおり、ヤブニンジンは卵形で花柄が長く、セントウソウは倒卵形で中裂しています。また、ノミノツヅリとノミノフスマは同じ白花5弁花ですが、ノミノツヅリは花弁が裂けず、ノミノフスマは深裂します。葉は、ツヅリは5㎜と小さくて、がくは花弁より長く、フスマは葉は長細く、がくは花弁より短いです。どちらも対生です。以下は見られた花です。
オニユリ オニドコロ(花)
オトギリソウ ハナウド
カセンソウ コケイラン
コマツナギ ヤマホタルブクロ
ガンクビソウ クガイソウ
クルマバナ ツリガネニンジン
ヒヨドリバナ トリアシショウマ
キツネノマゴ カラマツソウ
ウリクサ コオニユリ
ヒメオウギスイセン