平成26年10月18日 角田山五カ峠コース

 

 前回もこのコースを登りましたが、今日、全国の花の百名山を回っている全国的組織の観察団体が角田山五カ峠コースにやってきましたので、同行させていただくことにしました。観察者は30名ほどで、全国からきており、彼らの話では、この山は薬草が有名で、昔は富山から毒消薬を求めてきていたそうです。

 

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 薬用のサンショウが沢山あり、サンショウは匂いがよく、他のサンショウと違って枝のとげが対生に生えています。カラスサンショウは幹のとげが鋭く、サンショウはいぼ状です。ヤマノイモのムカゴや根は食べられますが、トコロとの違いは根に節があることです。ナンブアザミの葉は切れ込みが少なく、総苞は粘着せず、総苞片は反り返りますが、モリアザミは総苞にクモ毛があり、総苞片は大きく、外に開出しています。ハナワラビが群生して咲いていました。観察された主な花は以下のごとくです。

 

ナンブアザミ     オクトリカブト

ヤマノイモ(ムカゴ) サラシナショウマ

ハナワラビ(花)   カマツカ(実)

 

 

平成27年3月4日 角田山稲島コース

 

 春が早いので、咲いている花は少なく、シダ類が目立ちました。エビヅル、ヘビイチゴアケビ、タチドコロなどの葉が見えましたが、アケビ、ミツバアケビはまだ、花が少し早いのか、葉だけでした。

 

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 早い春を代表するコオニタビラコ、ミヤマカタバミなどが咲いていましたが、特にコオニタビラコは小さなロゼット状の葉の上に非常に短い茎の花を咲かせます。コオニタビラコヤブタビラコは春に花を咲かせますが、オニタビラコは秋にも咲かせます。以下は観察されたものです。

 

コオニタビラコ     ミヤマカタバミ

ヘビイチゴ       ジャノヒゲ(実)

アケビ         オサシダ

ミツバアケビ      ナライシダ

ヤマアイ        ツルデンダ

タチドコロ(葉)    イワガネソウ

 

 

 

 

平成26年9月17日 角田山湯の腰コース

 

この時期は秋の真っ盛りで、登山口に行くまでの農道ではミゾソバママコノシリヌグイが足元に、ツリフネソウ、ヒヨドリバナなどが両側に、登山口ではノブキが群生して、中腹にかけては、代表的なものとしてオヤマボクチモリアザミ、ヒメヒゴタイ、ノダケなどが所々に咲いていました。中腹のある場所にハグロソウが一つ咲いていてとてもかわいい姿でした。

 

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ここで観察できた花は以下のごとくです。ママコノシリヌグイの葉は三角形で、ミゾソバの葉は二本の角がちょこんと出た牛の顔のような形です。アキカラマツの花は黄白色で円錐花序に、カラマツソウは白色で散房状につき、コカラマツは黄白色でアキカラマツに比べて花がまばらです。

 

オクモミジハグマ    アカネ

ハナダテ        ハッカ

ママコノシリヌグイ   ダイコンソウ

ミゾソバ        イモカタバミ

ゲンノショウコ     チヂミザサ

オヤマボクチ      ノダケ

キツリフネ       シシウド

ツリフネソウ      ハグロソウ

アキノノゲシ      コカラマツ

モリアザミ       ミズタマソウ

ツリガネニンジン    オオバチドメ

ヒメヒゴタイ      ノブキ

ヒヨドリバナ      アレチウリ

 

平成26年9月24日 角田山五カ峠コース

 

ここも秋の典型的な花が咲き誇っています。ところどころにクロバヒキオコシ、ミヤマママコナ、オオトウヒレン、ナンブアザミ、オオカニコウモリ、シラネセンキュウ、時期遅れでクルマバツクバネソウ(黒紫色の液果だったのかもしれません)などが咲いていました。

 

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咲いていた花は以下の通りですが、ヒキオコシは花の咲く枝が枝分かれし、さらにその枝が枝分かれして咲きますが、ヤマハッカは枝分かれしたら、それ以上枝分かれしません。オオカニコウモリの葉は大型の五角形で、カニコウモリはカニの甲羅のよう、コウモリソウはコウモリが飛んだような三角状で、ヨブスマソウは三角状で葉柄に翼があります。

 

クロバヒキオコシ   シシウド

ヒキオコシ      シラヤマギク

オトコエシ      ゴマナ

キバナノアキギリ   ミゾソバ

オヤマボクチ     シラネセンキュウ

タムラソウ      ヤマゼリ  

オオトウヒレン    メナモミ

モリアザミ      ゲンノショウコ

ヒヨドリバナ     ヤブタバコ

オオカニコウモリ   チヂミザサ

カントウヨメナ    クルマバツクバネソウ

ノブキ        アキノキリンソウ

   

 

 

平成26年9月3日 角田山灯台コース

 

 この時期の灯台コースは夏から秋にかかる植生で、真夏には見られなかった花が数多く咲き乱れて最高の時期です。特に、登山口ではセンニンソウ、ボタンヅル、ヒヨドリバナなどが迎えてくれ、海岸の斜面には紫のきれいなハマゴウが所々に咲いています。

中腹にはナンブアザミ、タムラソウ、ノダケ、シシウドと秋を思わせる花とともに頂上近くにはテンニンソウが登山道の両側に群生して私たちを飽きさせません。

 

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 以下に記しているのは、その時見られた花です。毎年、同じ時期に同じコースを登りますが、若干、観察した花々が年によって違っています。それは年々、観察する日が少しずれているので咲く花も違ってきます。また、その時見落とした花が今回みられるということもありますし、花に対する知識が増え、それが観察する花の数を増やすことにもなっています。ですから、いつ行っても違った花がみられるという興味津々の山がこの角田山です。

 

センニンソウ      オオヒナノウスツボ

ハマゴウ        ノダケ 

ガンクビソウ      ヤブマオ

ナンブアザミ      クルマバナ

タムラソウ       オヤマボクチ

ヤマハッカ       ヤマハギ

キセワタ        シラヤマギク

アゼナ         ソバナ 

ボタンヅル       カントウヨメナ

ヒメジソ        シシウド

セキヤノアキチョウジ  ハチジョウナ

テンニンソウ      クズ(花)

ナンテンハギ      オトコエシ

ヒヨドリバナ      イワショウブ

ツリガネニンジン

 

 平成26年9月10日 角田山稲島コース

 

 登山口に入るや否や一段とめだってくるのが、秋を告げるキバナツリフネや紅紫のツリフネソウ、キバナアキギリです。それと、小さなかわいい花を咲かせるヒメジソやイヌコウジュが足元に群がっています。その上段にはイラクサミヤマイラクサの小さな目立たない花が髭のように頂上から伸びています。

 

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下記はその時見られた花の種類です。

 

オオカニコウモリ    シラヤマギク

キバナアキギリ     ゴマナ

ミヤマトウバナ     ヒヨドリバナ 

ヒメジソ        ノブキ

イヌコウジュ      カントウヨメナ

ミヤマイラクサ     シシウド

イラクサ        ママコノシリヌグイ

アカソ         ツリフネソウ 

ミヤマニガウリ     キバナツリフネ

オオダイコンソウ    ヨブスマソウ

ノダケ         アカネ

キンミズヒキ

  

 平成26年7月30日 角田山五倫コース

 

このコースは稲島コースに沿っていて、登山口が芭蕉の句碑と弘法清水がありますが、少しわかりにくいです。頂上付近でホタルの里コースと合流し、そこまでは稲島コースと似ていて、光が木々に遮られ、湿気が多く涼しく感じられます。しかし、湿ったところでしか見られないシダ類などが密生しています。そして、少し遠いところで点々とみられるヤマユリクルマユリがきれいでした。

 

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キツネノボタン       ミヤマイラクサ

キツリフネ         クルマユリ

キンミズヒキ        ヤマユリ

ミズヒキ          ヤマトウバナ

オトコエシ         ヤブラン

ダイコンソウ        クサギ(花)

イヌトウバナ        ミヤマタムラソウ

ヒメヒオウギスイセン

 

 

8月29日  角田山浦浜コース

 

 この時期の浦浜コースは何といってもキツネノカミソリで、それらが中腹から合流点まで両側斜面いっぱいに咲き乱れています。よく見ると葉はありませんが、葉は春に茂り、花のための栄養を蓄えて枯れていきます。一面のオレンジ色が圧巻で、ところどころ、オトコエシやシシウドなどが白い色どりをそえています。ここは日差しが直接強く当たらないので夏でも歩きやすい。

 

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ミズヒキ      ヤマセリ(花)  

ヤブマオ      カラマツソウ

イワショウブ    シシウド

タムラソウ     ナンテンハギ

ホタルブクロ(白花)ヤマハギ

ヤブラン      キツネノカミソリ

ツリガネニンジン  オトコエシ 

ヤクシソウ     キツネノマゴ

  

 

平成26年6月11日 ホタルの里コース

 

 このコースは7つのコースの中で一番長いですが、日差しが暑くても木々に囲まれているので涼しく、ゆったりしてなだらかなので歩きやすい道です。広葉樹が多いのでウツギ、イボタノキ、ヤマツツジ、ガマズミなどの木々の花が咲き乱れています。ここはヤマユリが有名で、所々にヤマユリが大きなつぼみをつけて花を咲かせようと待っています。

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  イワガラミ      ヤマボウシ(花)

  ヤマブキショウマ   ガマズミ(花)

  ウツギ(花)     スイカズラ

  イボタノキ(花)   ヤマツツジ

  オオバイボタ(花)  ホソバノキリンソウ

  ドクダミ(花の群生) オカトラノオ

 

平成26年6月25日 灯台コース

 

夏に入ると、なんといっても目に付くのはオカトラノオコマツナギの群生です。ヤマホタルブクロやクガイソウ、ホソバノキリンソウも所々にみられ、楽しませてくれます。また、桜尾根では、ヤマアジサイが長い距離にわたって、群生しているのはここだけで、静かで涼しい雰囲気を漂わせます。

 

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  オカトラノオ    キンギンボク(花)

  ハマカンゾウ    ハマボッス

  カセンソウ     ゴマギ

  オオバギボウシ   桜尾根コース

  ヤマホタルブクロ  ヤマアジサイ

  コマツナギ     オカトラノオ

  ウツボグサ     オオヤマレンゲ(花)

  トウバナ      クガイソウ

  ヒヨドリバナ    ヤマホタルブクロ

  ホソバノキリンソウ ウツボグサ

  イボタヒョウタンボク(花) ゴマギ

 

 

 

  

  

平成26年5月14日 灯台コース

 

この時期の灯台コースは晴れていれば、展望が非常に素晴らしく、青い海と空の間に佐渡ヶ島がすぐ近くに見えます。灯台を越えてから見晴らし台までは、日の光に照らされて初夏の花が咲き乱れています。特に足元でホタルカズラが一面に咲き、目線に沿ってはヤマツツジやイボタノキの花、ツクバネウツギが競い合って迎え入れてくれています。海岸に面した斜面ではハマエンドウが目立っていました。

 

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 ハマエンドウ    アキグミ

 ツクバネウツギ   ガマズミ(花)

 ヒレアザミ     ヤマフジ

 イボタノキ(花)  タニウツギ

 ヤマツツジ     ミミガタテンナンショウ

 ホタルカズラ    ミヤマネコノメソウ

 ウマノアシガタ

 

平成26年5月21日   菩提寺

 

この山は新津丘陵の中にある山で、角田山と同じ里山の一角をなしています。人々がよく散歩に訪れ、トレッキングコースのようですが、細かく観察するといろいろな花が咲いています。頂上まではうっそうとした広葉樹で、低い山ですが、頂上から越後平野が一望でき、憩いの山です。さらに、この山を中心にいろいろなコースがあり、それぞれが緑の木々に囲まれています。

 

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   カントウマムシグサ   ギンリョウソウ

   レンゲツツジ      シャガ

 ツクバネウツギ     タニウツギ

 エビネ         ウラジロヨウラク 

 

  

   平成26年5月1日   稲島コース

 

このコースは旧北陸街道の宿場稲島が登山口で、山頂までの最短コースです。登山口に入るや否や、薬師堂境内の中に大杉と呼ばれる樹齢千年の杉の大木があります。 お地蔵様を右に細い山道を入るまでは、広い山道が続き、両側にシャガやイチリンソウが一面に迎えてくれています。山道を広くする以前は両側にたくさんの野の花があり、楽しませてくれましたが、今は少し残念です。細い山道はやや急で暗いので大きな目立った花はありませんが、よく下を見ると、いろいろな種類のスミレが咲いています。山頂に近い観音堂の近くで、シラネアオイが咲いていて驚かされました。

 

 

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 シラネアオイ    スミレサイシン

 トキワイカリソウ  タチツボスミレ

 クロモジ(花)   イチリンソウ

 ニョイスミレ    シャガ

 イソスミレ

 

平成26年5月7日     浦浜コース

 

このコースは日本海の五ケ浜から山頂に登っており、登り口から最初は湿っていてシダ植物が多いですが、そこを越えると広葉樹だけの明るい山道です。そのため、目立った明るい花が群生していて見どころのある山道です。この時期は、ヤマツツジミツバツツジ、エチゴキジムシロ、ムラサキケマンなどが一面に咲いて鮮やかで、登山口にはオドリコソウ、カキドオシが迎えてくれていました。

 

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オドリコソウ   ダイコンソウ

ノヂシャ     アマドコロ

オオマムシグサ  ホウチャクソウ

ミツバツツジ   ニワトコ(花)

ヤマツツジ    シャガ

イチリンソウ   カキドオシ

ムラサキケマン  エチゴキジムシロ