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平成26年5月1日 稲島コース
このコースは旧北陸街道の宿場稲島が登山口で、山頂までの最短コースです。登山口に入るや否や、薬師堂境内の中に大杉と呼ばれる樹齢千年の杉の大木があります。 お地蔵様を右に細い山道を入るまでは、広い山道が続き、両側にシャガやイチリンソウが一面に迎えてくれています。山道を広くする以前は両側にたくさんの野の花があり、楽しませてくれましたが、今は少し残念です。細い山道はやや急で暗いので大きな目立った花はありませんが、よく下を見ると、いろいろな種類のスミレが咲いています。山頂に近い観音堂の近くで、シラネアオイが咲いていて驚かされました。
シラネアオイ スミレサイシン
クロモジ(花) イチリンソウ
ニョイスミレ シャガ
イソスミレ
平成26年5月7日 浦浜コース
このコースは日本海の五ケ浜から山頂に登っており、登り口から最初は湿っていてシダ植物が多いですが、そこを越えると広葉樹だけの明るい山道です。そのため、目立った明るい花が群生していて見どころのある山道です。この時期は、ヤマツツジ、ミツバツツジ、エチゴキジムシロ、ムラサキケマンなどが一面に咲いて鮮やかで、登山口にはオドリコソウ、カキドオシが迎えてくれていました。
オドリコソウ ダイコンソウ
ノヂシャ アマドコロ
ミツバツツジ ニワトコ(花)
ヤマツツジ シャガ
イチリンソウ カキドオシ
ムラサキケマン エチゴキジムシロ
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平成26年4月16日 4月23日 湯の腰コース
湯の腰コースはこの山で一番変化に富んだ植生を持っています。というのは、地形が変化に富んでいるからです。最初は平坦な幅の広い日の当たる登山道を歩きますが、わきに沢があるので湿地帯の花や山菜が豊富です。湿地帯を越えると日の当たる登山道になります。特にこの辺りはいろいろなスミレが咲き、日本海側特有のスミレサイシンが目立ちます。やや湿地帯のところではニリンソウやミヤマカタバミが群生していて目を見張ります。
4月16日、4月23日
カキドオシ ニョイスミレ
ニリンソウ マルバスミレ
スミレサイシン エチゴキジムシロ
ナガハシスミレ ミヤマカタバミ
エンレイソウ アブラチャン(花)
トキワイカリソウ クロモジ(花)
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灯台コースは七つあるコースの中で距離は3番目ですが、小さな山を4つも越えなければならず、難易度は断トツで一番です。その代り、合流点まではさえぎるものがないので、日本海や佐渡への眺めは目を見張ります。そして、太陽が直接降り注ぐので、植生も一番豊かで、一か月も経つと植生が入れ替わります。特に、早春のカタクリは中腹を越えてから、かなり長く、登山道の両側の斜面に一面に咲き乱れます。カタクリを満喫するにはこのコースが最高です。この時期は同時に、タチツボスミレ、ヤマエンゴサク、ショウジョウバカマが所々でお目にかかります。
エゾエンゴサク シュンラン
スミレ カタクリ
ナガハシスミレ ショウジョウバカマ
ヤマエンゴサク トキワイカリソウ
ミチノクエンゴサク ミスミソウ