平成26年4月9日 角田山 灯台コース

 

 灯台コースは七つあるコースの中で距離は3番目ですが、小さな山を4つも越えなければならず、難易度は断トツで一番です。その代り、合流点まではさえぎるものがないので、日本海佐渡への眺めは目を見張ります。そして、太陽が直接降り注ぐので、植生も一番豊かで、一か月も経つと植生が入れ替わります。特に、早春のカタクリは中腹を越えてから、かなり長く、登山道の両側の斜面に一面に咲き乱れます。カタクリを満喫するにはこのコースが最高です。この時期は同時に、タチツボスミレ、ヤマエンゴサク、ショウジョウバカマが所々でお目にかかります。

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  エゾエンゴサク       シュンラン

  スミレ           カタクリ

  タチツボスミレ       エンレイソウ

  ナガハシスミレ       ショウジョウバカマ  

  ヤマエンゴサク       トキワイカリソウ

  ミチノクエンゴサク     ミスミソウ

  オオタチツボスミレ     オオミスミソウ

  キクザキイチゲ

   

   

   

    

平成26年4月2日 角田山 五カ峠コース

五カ峠コースは標高200mから登るので、尾根伝いに歩くようで一番楽なコースです。ここは、早春にミスミソウ、地方名で雪割草が一面に咲きます。ほとんどは白と淡いピンクの色ですが、中には紫や深紅色もあり、全国からも集まるほど知られています。ですから、ゴールデンウィークまでは車道は一方通行になります。最近、見物者が多いせいか、花の数がすくなっています。この時期はカタクリにはやや早く、所々にイチリンソウやキクザキイチゲがアクセントをつけていました。

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           イチリンソウ

      キクザキイチゲ

      ミスミソウ

      オオミスミソウ

      エゾエンゴサク

      ヤマエンゴサク

      ミチノクエンゴサク

      カタクリ

      アブラチャン(花) 

 

平成25年10月9日、角田山ほたるの里コース

ほたるの里コースは角田山で一番長い距離の、ほとんどなだらかな森の中を進んでいくコースです。ただ、頂上付近で一気に階段を上ります。登山口の大観音付近はアキノキリンソウが群生していて、秋を感じさせてくれました。

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   アキノキリンソウ

   ノコンギク

   ヨメナ

   サラシナショウマ

   シラヤマギク

   ゴマナ

   ヤマトリカブト

   ヤマガシュウ

   ナツハゼ

   テンニンソウ

   ツクバネ(実)

 

平成25年9月11日 角田山 灯台コース 9月18日 五カ峠コース

 

   タムラソウ                                 タムラソウ

   ツリガネニンジン      ツリガネニンジン

   シラヤマギク        シラヤマギク

   コマツナギ         タニソバ 

   タニソバ          ゴマナ

   マツガゼソウ        シシウド

   ヤマゼリ          ヨメナ

   シシウド          ママコノシリヌグイ 

   オトコエシ         クサボタン

   ウツギ           ヤマゼリ

   センニンソウ        ミヤマママコナ

   オオハンゴンソウ      キバナアキギリ

   ノダケ           オトコエシ

   ヤマハギ          コシノコバイモ

                 チヂミザサ

 

大きなシシウドやオトコエシが所々で迎えてくれ、秋を感じさせていました。道の片隅で、一輪のコシノコバイモが咲いていたのが、驚きとともに、また、喜びでもありました。

 

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平成25年8月7日 弥彦山 西生寺コース

山頂付近はヤマユリが群生していました。その付近の道路の延長工事で植生がかなり破壊されていましたが、、能登見平から見える能登半島と海のコントラストがきれいでした。
   ウバユリ           オトコエシ
  ヤブラン           クサフジ 
  ヒヨドリバナ         ヤクシソウ
  ハマエンドウ         オグルマ
  ミヤココウゾリナ       ヤマユリ
  ササユリ           コマツナギ
  ヤマノイモ

 

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平成25年 6月27日 角田山 

灯台コース           桜尾根コース

 

スカシユリ           ヒヨドリバナ  

ウツボグサ           キリンソウ

ノアザミ            ヤマブキショウマ

ヤマノイモ           ムラサキシキブ

トリアシショウマ        サンショウ

オカトラノオ          イワガラミ

キイチゴモミジイチゴ)    ヤマアジサイ

シモツケ

ヒヨドリバナ

キリンソウ

シラキ

サンショウ

ネコノメソウ

カセンソウ

クルマバナ

ハナショウブ

ハマボッス

ヤマブキショウマ

ヤマアジサイ

 

岩の斜面にスカシユリが咲いていてきれいでした。山の頂上近くでシラキの黄緑色の小さな花が穂状に直立して咲いており、花らしくありませんでしたが、珍しい感じでした

 ノアザミは鮮やかで夏の近さも感じさせます。

 

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 郷里の新潟に母の介護で帰ってきました。毎日、家にいて介護ではストレスがたまるので一週間に一回自然に触れることにしました。そこで気づいたのが、山に近い森の散策であり、帰りに温泉に入ることでした。それが、次第に散策では飽きたらなくなり、その付近の山に登るようになりました。いろいろな小さな山を登りましたが、一番、おやっと気づいたのが角田山でした。この山は他の山と何か違う、何か惹かれるものがあると感じました。それは、後になって気づいたのですが、野生の花でした。角田山は登るルートが7つもあって、どのルートもそれぞれ違った野生の花があり、それも月によって違った野生の花がみられることでした。これによって、私はこの山のとりこになっていきました。今は、新潟から埼玉に地に引っ越しましたが、角田山が懐かしく、どうしようもなくなり、心の空虚感を味わわされています。そこで、2009年から角田山に登ってどの花を見たのか、列記しようと思っています。これが、角田山の素晴らしさを伝えることになるとともに、その宝の山を守っていくことになれば、幸いと思っています。この山は年間30万人の人が訪れるようになり、だんだん山が荒れていっているからです。

 角田山は、新潟県のほぼ中央の日本海側に沿ってそびえ、国上山、弥彦山と連なり、佐渡弥彦国定公園の中にあります。今から1000万年前に海底に積もった火山岩が長い時代を経て、隆起したものです。標高は481mで、周囲は水田、川、畑地であり、いわゆる、里山となっています。低い山ですが、すそ野は広く、どっしりとしており、大きな存在感があります。この連山は他の山脈とつながっておらず、平野の真ん中から飛び出た山です。そのため、日差しをたっぷり受けることができるので、このような野生の花が咲き、植生が豊かになってきているのではないかと思います。そのせいか、この山は新、花の百名山の一つになっています。

 

角田山野生の花リスト

 ここで、角田山に登った際、観察した野生の花を日にちの古い順に列記したいと思います。平成21年から登りましたが、リストはしっかり記載している年からのものとなります。そして、リストは私が知っている範囲のものとなりますので、種類は限られています。

平成25年6月20日 浦浜コース

  ヤマアジサイ

  オカトラノオ

  クガイソウ

  トリアシショウマ

  ヤブラン

  クマイチゴ

  ヒヨドリバナ

  ホタルブクロ

 

オカトラノオヤマアジサイは群生していました。

 

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