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灯台コースは七つあるコースの中で距離は3番目ですが、小さな山を4つも越えなければならず、難易度は断トツで一番です。その代り、合流点まではさえぎるものがないので、日本海や佐渡への眺めは目を見張ります。そして、太陽が直接降り注ぐので、植生も一番豊かで、一か月も経つと植生が入れ替わります。特に、早春のカタクリは中腹を越えてから、かなり長く、登山道の両側の斜面に一面に咲き乱れます。カタクリを満喫するにはこのコースが最高です。この時期は同時に、タチツボスミレ、ヤマエンゴサク、ショウジョウバカマが所々でお目にかかります。
エゾエンゴサク シュンラン
スミレ カタクリ
ナガハシスミレ ショウジョウバカマ
ヤマエンゴサク トキワイカリソウ
ミチノクエンゴサク ミスミソウ
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郷里の新潟に母の介護で帰ってきました。毎日、家にいて介護ではストレスがたまるので一週間に一回自然に触れることにしました。そこで気づいたのが、山に近い森の散策であり、帰りに温泉に入ることでした。それが、次第に散策では飽きたらなくなり、その付近の山に登るようになりました。いろいろな小さな山を登りましたが、一番、おやっと気づいたのが角田山でした。この山は他の山と何か違う、何か惹かれるものがあると感じました。それは、後になって気づいたのですが、野生の花でした。角田山は登るルートが7つもあって、どのルートもそれぞれ違った野生の花があり、それも月によって違った野生の花がみられることでした。これによって、私はこの山のとりこになっていきました。今は、新潟から埼玉に地に引っ越しましたが、角田山が懐かしく、どうしようもなくなり、心の空虚感を味わわされています。そこで、2009年から角田山に登ってどの花を見たのか、列記しようと思っています。これが、角田山の素晴らしさを伝えることになるとともに、その宝の山を守っていくことになれば、幸いと思っています。この山は年間30万人の人が訪れるようになり、だんだん山が荒れていっているからです。
角田山は、新潟県のほぼ中央の日本海側に沿ってそびえ、国上山、弥彦山と連なり、佐渡弥彦国定公園の中にあります。今から1000万年前に海底に積もった火山岩が長い時代を経て、隆起したものです。標高は481mで、周囲は水田、川、畑地であり、いわゆる、里山となっています。低い山ですが、すそ野は広く、どっしりとしており、大きな存在感があります。この連山は他の山脈とつながっておらず、平野の真ん中から飛び出た山です。そのため、日差しをたっぷり受けることができるので、このような野生の花が咲き、植生が豊かになってきているのではないかと思います。そのせいか、この山は新、花の百名山の一つになっています。
角田山野生の花リスト
ここで、角田山に登った際、観察した野生の花を日にちの古い順に列記したいと思います。平成21年から登りましたが、リストはしっかり記載している年からのものとなります。そして、リストは私が知っている範囲のものとなりますので、種類は限られています。
平成25年6月20日 浦浜コース
トリアシショウマ
クマイチゴ
ホタルブクロ